かれをしりおのれをしらば、ひゃくせんしてあやうからず
って事で、これは孫子の言葉ですね。
さ~て、
皆さんにグラフを見てもらいたい。
このグラフは新型コロナウイルスの感染状況です。
現時点で厚労省から発表されている最新のデータです(国民向けですが)。
まずは日毎の感染者の発生状況です。
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4/1発表の感染者発生状況(厚労省HPより) |
一番大きいサイズで貼り付けても文字はほとんど見えませんね。
でもそんなに詳しく見なくても大丈夫です(僕はローガン)。
このグラフ(特に左側のグラフ)で示しているのは
「1日に何人の感染者が発生しているか」という事です。
とても簡単です。
グラフの横軸が期間で、左から右へ日にちが進みます。
つまり、一番右側が最も新しい(最近の)数値という事です。
見てわかるのは、
3/22を過ぎたあたりから急激に増加していることと、
無症者(症状がない感染者)が必ずいる、という事です。
急激に増加している要因として東京都(都市部)の感染者数の急激な増加があげられます。
なぜ急激に増えているのかはニュース等報道のとおりです。
とにかく
「新コロは都市部を中心に急激に増えつつある」という事を覚えておきましょう。
次!
二番目、左側のグラフを見てください。
このグラフでは感染者を年齢で分け、
それぞれ階級毎に軽傷数(グラフでは”その他”)、重症数、死亡数に分けて示しています。
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4/1発表の感染者発生状況(厚労省HPより) |
このグラフでは0~10代と80代~を除いた各年代での感染者数に大きな差はないという事が分かります。
20代・30代と70代を比べても大きな差はないし、40~60代を比べても多少の差でしかないです。
20~70代を見ても100以内の違いです。
これを大きいとみるかどうかは人にもよるし、何を見たいかにもよると思いますが、私は大きな差はないとみていいと思っています(エラそう)。
0~10代に感染者が極端に少ないのは行動制限があるからです。
それは年齢的に子供だから、という事もありますが臨時休校の措置も大きいと思います。
80代~も同じ理由ですが、こちらは身体的に”動くに動けない”という事での制限ですね。
とにかく”動きたくても動けない”世代の感染者数が少ないという事がいえます。
次に重症者数や死亡者数についてです。
感染者数のうち、重症・死亡となるのは30代から増えはじめ80代で最多となります。
また重症数・死亡数だけでみると、30・40代は重症のみで死亡者は今のところいないようです。
50代から死亡者が出始めます。
死亡数だけでみると50代と60代で1人ずつ、70代で20人、80代で27人となります。
50代・60代の死亡率はどちらも約0.3%となり、これはインフルエンザの死亡率と変わりません。
しかし、
70代になると死亡率は8%と急増し、80代では19%にまで跳ね上がります。
これだけを見ると60代まではインフルエンザみたいなモン、という感覚で良いのかもしれません。
ですが、新コロは多くの場合肺炎を引き起こします。
ウワサでは慢性的な基礎疾患があると重症化しやすいとか、喫煙者は非喫煙者の何倍も死亡率が上がるとか出ていますが、真偽のほどは分かりません。
しかし、日本の死因の第3位が肺炎です。
特に飲み込む能力が低下する高齢者にとって肺炎は天敵で、多くの高齢者の死因が肺炎なのです。
高齢者が多いから肺炎が死因の第3位になっているといっても全く過言ではなく、
それくらい高齢者は肺炎になりやすいのです。
今はまだ状況としては抑えられているといっていいと思います。
それは(先ほども言ったように)~10代までの行動が臨時休校等で抑制されているからです。
しかし、この状況で学校が始まり、子供たちの中で感染者が発生したらイッキに広がるのではないかと思われます。
そして無症者もいることも重要です。
子供たちに感染した場合でも、ほとんどが軽傷で済むと思われますが高齢者に広がった場合にかなり状況は悪くなると思われます。
つづく