2021年4月6日火曜日

2012年5月15日の日記。

押忍。

では、前回の続きです。

どうぞ。

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「2012/05/15 空手の無料体験with息子 prt.2」


今日も息子と一緒に空手の無料体験に参加した。

前回が結構のんびりとした感じだったので、今回もソフトな感じだと良いなあ…なんて考えていたが、

考えが甘かった。

今回の道場は前回とは違う道場で、ほんの数年前までは本部道場だったようだ。
それゆえ、道場には神棚をはじめ、サンドバッグやらダンベルやら本格的なトレーニングマシンが並んでいた。

とりあえず、目の前にいた茶色い帯を巻いていた人に体験で来たことを話した。
「ああ、じゃあ先生じゃないと…」
と言いながら奥で柔軟体操(Y字バランス!)をしながら格闘雑誌を食い入るように見ていた女性に声をかけた。

体験参加者が来たことを知ったその女性は道場のチラシを俺のところまで持ってきて説明をはじめた。
道場の規則、入会金、昇段審査の時期、試合が近いこと等々。
口調がやや一方的でぶっきらぼうではあったが、すごく色々と教えてくれた。
どうやら今日の指導員の先生のようだ。

お世話になります。

さあ、稽古開始。
始めは基本?稽古。
結構時間をかけてしっかりやった。
前回よりはついていけたと思うのだが…今回の先生の目には1人だけ変な踊りをしているように見えたに違いない(チョット笑ってたし…そして笑いをこらえていたし…)。
しかし、違う(?)のはそれだけではなかった。
全体の空気、というか気合がまるで違う。
先生の「オラ、気合いれろー!!!!」とか「○○さん、声小さい!!」とか「そんなんで泣くなー!!」など。
組手も体験。
もう、全然ちがった。
想像をはるかに凌駕していた。
こっちはアホみたいに”ワンツー”なんつって(ホント、アホみたいに)たまに蹴りを入れたりするけど…
やはり初対面の人に突然パンチだ、キックだって…できないでしょ?どうしてもじゃれる感じになって…。
しかし、そんな中でもちょっとは相手から攻撃もされるわけで…。
寸止めしてくれるんだけど、もう…丸太のようなパンチ、丸太のようなキックって感じ。
もう、圧がすごい。
空手やってる人ってこういう人たちばっかりなのね!ビビリまくり!です。。。

でも、すごい。

人ってここまで強くなれるんだって素直に思った(闘ったわけじゃないけど…)。
日々の鍛錬があって、積み重ねがあって強くなる。

恐れ入りました。

終了後、指導員の先生から入会の書類とその説明を受け、道場を後にした。


帰宅の車中、「今日はエライ気合の入った道場だったなー」とか「スゴイ緊張したー」など息子と感想を言い合った。

そう、息子もすごく頑張っていた。

途中、ポケットに手を突っ込んで歩いているのを指導員の先生にものすごい形相で睨まれていた。
が、それは仕方ない。規則や礼儀・マナーをまだ知らないから…。
それでも息子は精一杯、真剣に頑張っていた。

帰宅後、息子と風呂に入り、さっぱりしたところでラーメンを作って食べた。
息子のは大盛りにしてやった。
空腹を満たした後、「もう時間が遅い」ということで寝ることにした。

二人で布団にはいって「お休み」をいった。
しばらくして、「おれ、空手習う」と息子が言った。


「よし、じゃあ一緒に強くなろう」と答えた。



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なんか、終わり方がキザですね。


あれから早いもので丸9年になろうとしています。


あの当時、佑太朗は7歳でしたが、今はもう16歳。(私のことはほっといてくれ)


みんな大きくなりました。


後ろを振り返ってみれば、嬉しい気持ちと寂しい気持ちが同時に押し寄せてきます。


「皆と一緒に稽古した時間が、もう、いっちまうんだなぁ」って。


大声で叫びたい気持ちです。(;≧皿≦i|!)ウワアアン!!



でも、これだけは言いたい。




「一緒に稽古した時間はパパの宝物になりました。たくさんの思い出を有難う」

2012年12月、親子で初めて出場した試合。


審査の後で。

2013年、大きな大会に出場

2015年2月、弟たちが入門して誇らしそう。

(私の)アイドル

伊藤先輩と!

渡辺先輩に遊ばれてます。喜んでます!

五十嵐道場へ

理心館さん主催の大会に出場

蹴りの稽古。佑太朗。

謙の蹴り!

渡辺先輩直伝のポーズ


由依ちゃんへホワイトデー。

理心館さんの大会の後で。

謙、大会に出場!めっちゃキンチョーしてる!

慎之介は落ち着いている。

「パパ、優勝して!」だって!ありがとう!

新津第二中学校での初稽古。


本当に、たくさんの宝物です。
ありがとう。


2021年4月5日月曜日

2012年5月11日の日記。



先日、パソコンのなかを整理していたら
以前、日記代わりに書いていたブログ用のメモが見つかりました。

そのブログ自体はもう閉鎖してしまったのですが
そのメモに私と佑太朗が空手を始める時の無料体験のことが書いてありました。

無料体験には3回参加して3回目で入会の申込みをしました。

当時は稽古ごとに日記をつけるつもりだったのですが、入門直後から肉体疲労(主に筋肉痛)がひどくて日記のことは忘れてしまいました。
なので、無料体験のことまでがメモとして残っていました。

読み返してみると、自分のことを”俺”としていたり(当ブログでは”私”とか”僕”)
文章自体も全体的に独善的ですが(まぁ、日記なんで…)
空手をはじめた当時の自分の仕事の状況や精神状態なんかが鮮明によみがえってきました。

そして帰りの車の中で佑太朗と食べたハンバーガーのことや
頑張ったご褒美に買ってやったオモチャのことなどが鮮明に思い出せました(書いてませんけど)。

この日記を当ブログに載せようか、少し悩みました。(誰にも頼まれてませんが)

でも、

何かに悩んでいるときや、強い不安を感じているとき
特にどんなに頑張っても、もがいても自分の力では状況が変わらないときに
全然違う世界に飛び込んでみると、
その心の壁とか悩みとかは意外と小さく感じる時があります。

違う世界のことを学んだり、体を動かしたりするうちに、悩む方に向かっていた意識が身体を動かす方向に向かうからなのかもしれません。

さらに、そこで出会う人たちによって自分の世界が広がり、自分が悩んでいた事や場所の小ささを感じることが出来てしまいます。

すると、壁に見えていたものが実は壁ではなかったり、悩み自体がどうでもよくなったり…と、不思議なことが心の中でたくさん起こったりします。

私の場合、飛び込んだ世界は空手だったわけですが。

ちなみに、文章中の「息子」は佑太朗です。

そして「指導員の先生」は祐也先生です。


では、どうぞ。


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 「2012/5/11 息子と空手の無料体験に参加!」

さて、いよいよ本日「空手の日」。
思えば去年の同じ時期に
「俺は小心者だ。心を鍛えるには空手しかない!(根拠なし)」
と宣言したものの、小心者ゆえ、逃げていた。

そして、1年。

やっぱり、何となく怖い…。
ある時、Youtubeで「昇段試験!10人組手完遂」なる動画を見た。
ティアドロップのグラサンをかけた指導員とゴツいオヤジたちが本気でやりあっているのを目の当たりにして、俺は完全に引いてしまった。

「おっかねー…」と…。

しかし、そこから逃げていては、人間変わるわけも無く…。
言うべきことを言えない。どうしても人の意見に迎合してしまう。
キビシイ人になれない。いい人であろうとしてしまう。

かっこわりぃ…。そんな自分が一番嫌い。

そんな中、ついに行ってきた。
息子と一緒に!

場所はコミセンの体育館。
着いたときは誰もいなくて、息子と二人で緊張しながら待っていた。
すると、それらしい方が入ってきたので、思い切って声をかけてみた。

すると「無料体験?ああ、どうぞどうぞ」と。

それから、少しずつ練習生が集まってきて全部で10人位か?大人は俺と指導員のお兄さんを含め4人。他は小学校2年生から4年生の子供たちばかり。
なんだか半分、体育の授業の一環のような感じだった。

最初は軽くランニング。体育館の周りを走った。
みんなカッコいい道着を着ているのに、ジャージの親子がその中に混ざって走るなんて、なかなか恥ずかしい。しかも、大人は俺だけ。

そして、準備運動。
ストレッチなのだが、ソートー硬い!痛い!

次に基本稽古。
正拳突き、裏拳、前蹴り、回し蹴り…などなど。
しかし、身体が言うことをきかない!ついていけない!
で、少し休憩。
休憩のあとはサーキットトレーニング。2セット。
しんどい!身体のあちこちに違和感!!膝が笑って止まらない!
それから、組み手。
しかし、情けないことにサーキットトレーニングから回復せず見学してました。
すると、指導員の先生が「息子さん、うまい!スジがいいですよ!」とほめまくり。
そして終了。

息子は緊張のあまり顔色悪く、終始無表情だった。
だけど、ちょっと手応えのようなものをつかんだ?かな?
俺はとにかくジャージでいることが恥ずかしかった。



2012年5月15日の日記。 につづく